2021年12月19日
「いっしょに~つながりが育つこと~」 棚谷直巳牧師 (要旨)
ルカによる福音書10章25~37節
15の教会に断られても「食べ物を下さい」と訴えて来られた方がいました。具体的に支援の手を向けたのはDV被害者シェルターと子ども食堂でした。サマリア人の喩えに当てられた神の愛の単語は「内臓が千切れる痛み」「女性の出産の痛み」で、意味が転じて「人の痛みを知る・相手に共鳴する」ことでした。人間にとっての最大の孤独は、本当に困っている時に人として扱われないことです。痛みに共鳴する向き合い方を、教会も築き育てなければなりません。イエスという救い主の誕生は、神が人間の生きる痛みにどこまでも寄り添って力を与え、人と人とを繋いでくださる約束だったのでした。