2024年3月3日 (京都教区交換講壇主日礼拝)
「起き上がりなさい」 川上信牧師(八日市教会)
ヨハネによる福音書5章1~12節
「ベテスダ(慈しみ)の池」には、治療を受けられず家族からも捨てられた、病気や障がいを抱えた人達がいました。この池には水が動く時、真っ先に入る者は癒やされるという伝説がありました。それは他人そっちのけで我先に入る悲しい現実を意味します。イエスはそこに来て「治りたいのか」と尋ねます。38年間その場に居続けた人がいました。でもそれは、裏返しに言えば本当は自分が良くなることを諦めてたのかもしれません。神は人間の意思を尊重されます。それなのでイエスは「起き上がりなさい」と言い本人の求める心を呼び覚まします。「起き上がりなさい」は「復活しなさい」と同義語です。社会に復活することを本心から願い行動するよう導かれたのです。