２０２３年９月３日
「自由」 棚谷直巳牧師 （要旨）
マルコによる福音書１０章４６～５２節
「願いは分かりきっているだろう」との周囲の思惑に反し、イエスは「何をして欲しいのか」と尋ね「あなたの信仰があなたを救った」と、対話を重視なさいました。「あなたのことは全部わかっている」との態度は、支援の関係でさえないのです。個人の自立と責任は、神様が生きて働く歴史に、個人としてどう向き合い応え祈っていくのかにかかってくるのでした。放射能汚染水問題にしても「解決の押しつけ」が際立つ今日の日本社会で、むしろ対話することと相手の尊厳を認めることに「自由の聖霊が宿っている」と、イエスは語るのです。