2023年4月2日
「互いの汚れ 傷とも向き合う」 棚谷直巳牧師 (要旨)
ヨハネによる福音書13章5~20節
春は淡い色を届けます。ベージュの枯れた葦が懐で多くの雀を育んでいるのを見つけました。桜の麗しさだけでなく、生き死にを超えた春全体の命を知ることで、身も心も癒やされました。私は癌があり連れ合いは難病を抱えます。ですが病と痛みには、歴史も刻まれていると思うのです。弟子ひとりひとりの足を洗った時、そこにはどれほど傷が刻まれてたことでしょう。イエスは個人の痛みとその歴史に敬意を払って洗われ、「人の上に立って強くあろうとするもの」ではない「人の弱さに寄り添う共感の権威」を示されたのでした。