2025年2月23日
各人による「証」礼拝
詩編50篇23節
<棚谷直巳牧師の原稿より>今は車椅子と酸素呼吸器を用いています。自分の部屋から台所に行き水を飲むのに、以前なら20秒ほどしかかかりませんでしたが、今は移動だけでその10~30倍の時間を要します。ですが意外に不自由さを感じません。ミヒャエル・エンデの『モモ』ではないですが、むしろそのゆっくりとした時間から、他人と向き合い会話する余裕と自己肯定感が生まれたのでした。「効率優先の時間」の価値や中身とは違う「自分を育んでくれる時間の発見」がありました。この導きは、病と障害を持つ諸先輩方の「自分の生活のため工夫する努力」「淡々とした生き様」から与えられました。「病を知っている人(イザヤ53:3)」達の側から、周囲に振りまわされない「自分を生きる力」をいただいたのでした。