2024年11月24日
「ふつうに対等に」 棚谷直巳牧師 (要旨)
マルコによる福音書5章15~20節
Sさんは障害者対象のものだけでなく、画家の登竜門とされる絵画展で評価されます。関心をもった福祉関係者が企画を持ち込みますが「私、絵を褒められても嬉しくない。あたりまえな人の優しさと笑顔が欲しい」と言っていました。「腫れ物に触るような、かえって人に気を使わせる親切」に、埋めることの出来ない距離を感じると云います。イエスは墓場に住む人の名前を聞いて、ではどのようにしたいのかと尋ねました。そして「自分の家に帰りなさい」と、ふつうの生き方を示されたのです。特別なのではない、あたりまえで温かな、人と人との普段の繋がりを私たちは祈り求めたいと願います。