2024年10月27日
「パン屑を献げ合う群れの未来」 棚谷直巳牧師 (要旨)
マルコによる福音書6章30~44節
その時イエスは、何も持たない「飼い主のいない羊のような」群衆の前で僅かなパンをさきました。食べた後、何も返礼できない人々はパンを分かちあった証のパン屑を集めて12の籠いっぱいに献げました。「妄想や幻聴や不安恐怖がある人たちが一個人として誰かと出会い、ゆっくりと憩う場」は1970年代に京都で起こった精神病院の患者虐待に対する人権運動から生まれました。政治家や学者や医学生も運動に参加しましたが「地位もお金も無いが生活者として生きている障害当事者」こそが多くの人に影響を与えたのです。何も持たない人の生き様に、謙虚に聞いて学ぶことが大切なのでした。