礼拝宣教から20240901

2024年9月1日

「生きた痛み、人のきずな」 棚谷直巳牧師 (要旨)

マルコによる福音書2章13~17節

子ども時代に3回の不登校を経験しています。家庭環境から「自分は他の子と違う」と疎外そがい感を覚えてました。20代の時に自立運動の重度身障者グループと出会い、人間の弱さをおおい隠すことがない、虚飾きょしょくがない人たちの支え合い、人間的なコミュニティに胸が共振しました。のちに解放医療の精神障害者施設で働きますが、精神的孤独を抱えた人の多いことを知ります。多藝牧師の勧めで教会で憩いの場を始めました。何も無かったので逆に多くの方が支えてくれました。公的助成獲得の運動では利用当事者の皆さんが中心となって請願署名を集めてくれました。頭が下がりました。新しい人間関係をはぐくみ社会を突き動かしたのは、失敗を繰り返し、時に周りに迷惑をかけ、日々を混沌こんとんと生きる中で豊かな寛容のコミュニティを築いた人たちでした。イエスの愛もそこに注がれていたのです。