2024年8月25日 (講壇支援)
「永遠の命に至る水」 松田央牧師(神戸女学院大学名誉教授) (要旨)
ヨハネによる福音書4章6~15節
イエスはサマリアの女性と出会いますが、彼女は共同体から疎外されていた人でした。その人にイエスは「水を飲ませてください」と願います。ここでの「水」は永遠の命を直感的に覚えるための象徴的言語です。イエスは人間として渇きを覚えるからこそ、私たち個別の状況に応じた「生きた水・霊の水」を与えることができるのです。「わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る」とあるように、永遠の命に至る水は外側から与えられるものではなく、私たちの心の奥底に隠されているものです。何か特別な奇跡を用いずとも、今ここにいるだけで心の奥底から永遠の命に至る水が、泉となって湧き上がることに気づかされるのでした。