2024年6月30日 (南山城伝道協議会講壇支援)
「サマンサの娘は手芸の先生」 岸本兵一牧師
使徒言行録9章36~43節
手芸教室をするつれあいと皆さんの姿に教会を想います。そして若い日よりドルカス(カモシカ)と呼ばれたタビタも、男社会の教会とは異なり手芸/洋裁を通した牧会を行う女性牧師でした。行き場のない大勢の女たちが集い貴重な技術を学ぶ、一種の職業訓練の役割を担っていました。すでにイエスの十字架と復活から30年が過ぎていた頃のお話です。信仰の有り様は知性と知識に偏り始めてました。タビタが死んだ時、彼女の弟子たちはペトロを招きます。無学な漁師の出であるが「泥臭いパフォーマンスを知っている」「そこに生きる人」ペトロを、彼女たちは笑いませんでした。知識ではない信仰の原点を、神が採寸し心で編んでくださったのです。