2022年9月11日
「『女性』が下書きしたと思われる聖書」 棚谷直巳牧師(要旨)
創世記21章9~21節(旧約p.29~30)
英雄的家長に疲れた女性も聖書編纂に関わったのではないでしょうか。創世記21章9~21節でハガル親子がアブラハムによって荒野に追いやられたのは息子イサクのための犠牲の山羊(レビ記16:20~28)を意味したともとれます。17歳頃のイシュマエルは「小さな子」とされますが「立場の弱い子ども」障害や病を持つ子と翻訳するのが適切ではないかと思います。翻弄される母子等を通し、「打ち砕かれた霊の人」(イザヤ57:15)アブラハムがこうして描かれて、どこまでも「弱い民の中の、さらに弱い民に寄り添う神」は見出されたのでした。