2022年8月14日
「弱いキリスト~人の痛みの傍らに~」 棚谷直巳牧師(要旨)
マルコによる福音書14章32~42節
痛みと病を知る贖いのメシアを最初に預言したのはBC(紀元前)6世紀の第二イザヤでした。異国の地で奴隷として生きる同胞にその姿を重ねたと云います。詩編22篇は苦難と病の淵に生きる人が嘆きの場所で神を求め、救いを確信するまでのプロセスを詠んでいました。そしてキリスト・イエスは信頼する弟子にまで裏切られて死へと向かう時、「人として生きたあからさまな弱さ」を見せられました。私が癌となり死を身近に感じた時の恐怖も、想像と全く異なるものでした。しかし「弱いキリスト」は肌身に感じるほど近くに感じられたのです。