礼拝宣教から20220717

２０２２年７月１７日

「出会い～それぞれの身世打鈴シンセタリヨン～」　棚谷直巳牧師　（要旨）

ルカによる福音書１９章１～１０節

戦争は差別を作り出します。国策の飛行場建設で集められ、戦後も水道設備等を放置され、強制立ち退きを迫られたウトロの歴史はそのまま在日朝鮮人の歴史と重なります。アボジ(義父)は日本軍に徴兵されて拷問ごうもんを受け、聴力の多くを失いました。対して実父は学徒がくと動員どういんで徴兵され平壌ピョンヤンでスパイとして働きます。オモニは６歳で日本に船で渡り、子ども時代から働いて文字は聖書で覚えました。母は殖産興業しょくさんこうぎょうで冨を得た会社の娘でした。差別意識の解消も、戦争から約85年の歳月が必要でした。ウトロ平和祈念館きねんかんに記しるされたオモニらの生き様に学ぶことは、平和を紡つむぐ歴史に参加することだと考えます。