礼拝宣教から20220626

２０２２年６月２６日

「痛み という福音の灯火ともしび」　棚谷直巳牧師　（要旨）

マルコによる福音書４章２１～２５節

一時期のキャンペーンで「癌がんでも明るく生きよう」というものがありました。それも大切ですが「痛い、辛つらい」という人間感情に寄り添うことも大事です。「こわい をしってへいわがわかった」と詠よまれた沖縄全戦没者追悼式での７歳の徳元穂菜ほのなさんの詩は、平和の意味を失いかけている大人に鋭く問いかけるものでした。軍事費を２倍にして際限さいげんなく武器を買うことを世界に宣言することが平和につながるでしょうか。日本国憲法にある平和は、戦争で犠牲になった人たちの歴史と、その証言という灯火ともしびによって紡つむがれてきました。人間の痛みを知るイエスの視座しざから、真まことの平和を祈り求めたいと願います。