2022年6月19日
「伝道~日々の分配から見えてきたもの~」棚谷直巳牧師(要旨)
使徒言行録6章1~7節
「パン分配不平等事件(使徒6:1~7)」の記事は聖書が聖書たる所以を示すものです。「ヘレニストのやもめたち」とは、度重なる戦争で世界に離散したユダヤ人で、800年以上に渡る苦難の歴史を負った人々です。その公用語はギリシア語でした。にも関わらず「パンの分配不平等」が起こったのでした。抗議したヘレニストの内7人が立たされ、その登場により福音の世界宣教は決定的なものとなります。使徒権威の授け/按手の課題を、現代の問題にも通じる差別事件を背景に表していることに、むしろ福音の恵みを覚えます。上から下へ…ではなく、重荷と痛みの共有に真の権威があったのでした。