2022年5月22日
「断食しない~『共に生きる』の分岐点」 棚谷直巳牧師(要旨)
マルコによる福音書2章18~22節
癌になった初めは食べ物についてもストイックになっていました。しかし食事には人間的繋がりを感じる要素もあります。教会でのお弁当配布など食を通じた交わりに感謝しています。洗礼(バプテスマ)のヨハネは荒野に住みイナゴと蜂蜜を食したと云います。悔い改めの洗礼は神殿での清めが困難な民衆に熱狂的に迎えられます。一方、ガリラヤでさらに貧しい人や罪人と交わり福音伝道を始めたイエスは、そうした厳格な生き方を選びませんでした。人は、時に強い人間となることを望みますが、イエスはすべての人を救うため「ゆだねて生きる道」を示して、私たちの重荷を共に担う約束をくださったのでした。