2022年4月24日(南山城伝道協議会講壇支援)
「鰰ーハタハタの復活」 岸本兵一牧師(大住世光教会/泉伝道所)
ヨハネによる福音書20章19~23節
1パック110円の鰰を調理す。濁った目にぷよぷよの体躯、少し臭う内臓をはき出し何度も洗う。すると氷水の中で鰰が泳ぎ出した。水気を拭き取りお好み焼き粉を刷毛で丁寧にまぶしてゴマ油で揚げる。すると客人は雛鳥のように大口を開け始めた。ただ『約束の地』は濡れ手に粟を意味しない。人々は内面を抉られ心を翻えした。荒野には目に見える褒美はなく、あったのは言葉だけだったからだ。イエスの復活も受難とセットであることが理解されなかった。しかし受難のイエスの復活こそが朽ち行く世界への回路を遮断した。慈母の眼差しで現れ気取りなく「シャローム」と招くのだ。