礼拝宣教から20220102

2022年1月2日

「天が裂けて…」 棚谷直巳牧師 (要旨)

マルコによる福音書1章9~11節

日本神社参拝は民俗学における「ケ」「ケカレ」「ハレ」の、農耕生活を基盤にした心の循環じゅんかんが背景にあり、それは村人の一人一人が互いにコミュニティを支えることが本来の目的でした。現代の膨大ぼうだいで大衆的な神社参拝は自然への畏敬いけいも無く人間関係も希薄なために、よけいにより権威的な神を求めて一部に集中するもののように感じます。イエス・キリストが洗礼を受けたとき「天が裂けた」(マルコ1:10)のには象徴的な意味がありました。すべての上に立つ「権威の神」ではなく、同じ目線で「人間の苦難と痛みのそばにいる生きた福音」としての、いつくしみのイエスに私達はたのんでゆきたいと願います。