礼拝宣教から20211205

2021年12月5日

「母マリアと 子なるキリストの絆」 棚谷直巳牧師 (要旨)

ルカによる福音書2章1~7節

イエス降誕の物語は大帝国ローマが軍事力だけでなく、人間をお金で支配して人々の生活を破壊していった…その暗い世相を背景に伝えられました。ガリラヤのナザレから出て来たマリアらが、宿に泊まることさえ許されなかったのも、当時の支配と差別の構造が反映しています。版画家 渡辺禎雄さんは、大自然の営みとしての母マリアの尊厳を描き「人間界の闇に勝つ」あたたかな神の力を示しました。マリアは、社会の片隅に捨てられるようにして馬小屋で生まれた我が子イエスを、母として飼い葉桶から取り上げて、あたためていたに違いありません。母と子の強い絆を、聖書は伝えていたのでした。